「今日何を着よう」をやめた — リモートワークにツナギ一着で十分だった
リモートワークになってから、朝起きて最初に考えることが「今日何を着よう」だった。誰にも会わないのに、なぜか毎朝クローゼットの前で立ち止まる。大した選択じゃないのに、この小さな決断が一日の頭のリソースを奪っていく実感があった。「明日着る服を決めておけばいい」というアドバイスは聞き飽きた。
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リモートワークになってから、朝起きて最初に考えることが「今日何を着よう」だった。誰にも会わないのに、なぜか毎朝クローゼットの前で立ち止まる。大した選択じゃないのに、この小さな決断が一日の頭のリソースを奪っていく実感があった。「明日着る服を決めておけばいい」というアドバイスは聞き飽きた。
ブログを始めようと思ったとき、まずWordPressを考えた。でもサーバー代がかかるし、テーマ選びやプラグイン管理が面倒だ。noteやZennも考えたが、自分のドメインでやる意味がほしかった。jsで自作するのは決めた。でも全コードを自分で書く気力はなかった。
agentic codingを始めてから、コードを書くスピードは間違いなく上がった。AIに指示を出せば、以前なら30分かかっていたコンポーネントが5分で出てくる。これでもう大丈夫かと思った。だが実際は、コードが速く出てくるぶん、それをどこにどう組み込むかの判断が追いつかなくなった。
AIにコードを書かせて、出力をレビューして、修正を指示する。このループを一日中回していると、脳は常に緊張状態にある。その緊張をごまかすように、コーヒーが増えた。朝に2杯、午前の休憩で1杯、昼食後に1杯、午後に1杯。気づけば一日5杯。カフェインの効きはだんだん薄れて、飲まないと頭が回らない。
NotionとObsidianをやめて紙のノートにした話は前に書いた([Notion・Obsidianを使い倒した末に、紙とペンに戻ったエンジニアの話](/blog/over-optimization-backlash-paper-notebook))。そのあと数ヶ月、一冊のノートにすべてを書いていたのだが、どうも読み返す気にならない。
agentic codingを日常的にやるようになって、自分でコードを書く時間が減った。AIに指示を出して、出力をレビューして、修正を指示する。このループが仕事の大半を占めるようになると、不思議と「自分で最初の一行を打つ」のが重くなる。キーボードに向かうのに、なんとなく気合が要るようになった。
agentic codingを始めてしばらく経った頃、あることに気づいた。同じような指示をAIに毎回ゼロから書いている。「Reactコンポーネントを作って」「スタイルはTailwindで」「Propsの型はこうで」「エラーハンドリングはこうやって」。