自分の声を録音して聞いてみた

リモート会議で「音声が聞き取りづらい」と言われたことはあまりない。でもそれは、相手が遠慮しているだけかもしれない。ふと気になって、自分の声をMacのデフォルトマイクで録音して聞いてみた。

ひどかった。エアコンの低音が混ざり、キーボードの打鍵音がカチャカチャ入り、部屋の反響で声がぼやけている。これを毎日、同僚に聞かせていたのかと思うと申し訳なくなった。

AIが議事録を自動で取るようになっても、会議そのものは生の声でやっている。音声品質の悪さは、相手の認知負荷をじわじわ上げる。自分では気づきにくいぶん、たちが悪い。

音響環境の選択肢

内蔵マイク+スピーカーUSBコンデンサーマイクダイナミックマイク+オーディオIF
音質★☆☆☆☆★★★★☆★★★★★
環境ノイズの乗りにくさ★☆☆☆☆★★☆☆☆★★★★★
設置の手間ゼロ少しそれなり
価格帯無料5,000〜15,000円20,000〜50,000円
相手への認知負荷ほぼゼロ
SHURE MV7をUSB接続で使っている。ダイナミックマイクだからキーボードの音をほとんど拾わない。アームスタンドで口元に固定すれば、部屋の反響も気にならなくなる。一度整えたら、あとは気にしなくていいのがいい。

音響設備を選ぶ優先順位

  1. まずマイクから変える。スピーカーは後でいい。相手に届く声が先だ
  2. ダイナミックマイクを選ぶ。コンデンサーより環境音を拾いにくい
  3. アームスタンドで口元に近づける。マイクは近ければ近いほどノイズに強くなる
  4. スピーカーはモニターヘッドホンでも十分。相手の声がクリアに聞こえればそれでいい

ノイズを減らすことは、相手の認知負荷を減らすこと

会議のたびに「聞こえづらいですね」「もう一度お願いします」が発生すると、それだけで数分が溶ける。一日数回の会議で積み重なると、週に1時間はノイズに奪われている計算になる。

高価なマイクを買っても、部屋の反響がひどいと意味がない。カーテンや本棚、ラグなど、部屋の音を吸収するものを先に整えるほうが効果は大きい。

AI時代のリモートワークで、人間同士のリアルタイムな音声コミュニケーションはまだまだ残る。むしろ、テキストでのやりとりがAIに置き換わるぶん、生の声の比重は上がるかもしれない。

音響設備への投資は、一緒に働く人への礼儀だ。文字通りノイズを取り除くことが、そのままコミュニケーションの質になる。

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