この記事でわかること
- 10時間タイピングで肩が壊れた実体験と原因
- 普通キーボード・エルゴ一体型・分割の3タイプ比較
- 分割キーボード選びの優先順位と慣れるまでの期間
肩が限界だった
去年の今頃、右肩が上がらなくなった。
一日10時間以上キーボードを叩く生活を何年も続けて、肩甲骨のあたりが常に張っている状態だった。整体に通ってもその場しのぎで、数日すればまた痛くなる。原因は明らかだ。キーボードを使うとき、肩が内側に入り、手首が外側に捻られる。この姿勢を毎日10時間続ければ壊れるのは時間の問題だった。
AIにコードを任せることが増えても、指示を出すのもレビューするのも結局キーボードだ。むしろAIとの対話が増えたぶん、タイピング量は減っていなかった。
試した3つの選択肢
| 普通のキーボード | エルゴノミクス一体型 | 分割キーボード | |
|---|---|---|---|
| 慣れるまでの時間 | ゼロ | 1〜3日 | 1〜3週間 |
| 肩への負担 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| 打鍵感 | 慣れ親しんだもの | やや違和感 | まったく別物 |
| 持ち運び | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 見た目の突飛さ | ゼロ | 少しある | かなりある |
分割キーボードを選ぶ優先順位
- まず店頭か友人のを触ってみる。いきなり買わない。合わないと高い置物になる
- キー配列が自分で変えられるモデルを選ぶ。QMK対応が無難だ
- 傾斜は後から調整できるから、本体の分割幅の調整範囲を重視する
- 見た目で選ばない。使い心地のレビューだけで判断する
分割にして変わったこと
肩の痛みが消えた。一週間で実感した。肩を開いた姿勢で打鍵できるだけで、こんなに違うのかと驚いた。
打鍵が静かになった。分割キーボードはキーストロークが浅く、底打ちしにくい。深夜の作業でも家族に気を使わなくなった。
AIと長く付き合っていくなら、まず壊れない体を作るのが先だ。どんなに効率的なワークフローも、肩が上がらなくなったら終わる。分割キーボードは道具の買い替えというより、これから何年もコードに向き合うための身体基盤への投資だったんだと思う。
分割キーボードに慣れたら、次はキーキャップを変えるだけで朝の打鍵のモチベーションが変わる。道具への投資は段階的にやればいい。体の負荷と同じくらい、服を選ぶ認知負荷を減らすことも地味に効いてくる。
肩を開いて打てるだけで、午後の疲れ方が変わる。この価格帯の分割キーボードでは珍しく、ホームポジションを維持したまま自然に分割でき、キースイッチのホットスワップにも対応している。キー配列の変更もソフトウェアで簡単に設定できる。少し前まで使っていたMistel Barocco MD770は軸固定でスイッチ交換ができず、ホットスワップ対応のMD600は配列の位置が素直じゃなかった。それらと比べると、とにかく費用対効果が高い。これ以外の選択肢となると、もう自作するしかない。