はじめに
昨今のコロナ禍により一気に普及が進んでいるリモートワーク。だんだんと活用できる組織が増えて、当たり前になってきているのではないでしょうか。
私も RemoteWorkMania MeetsUp というイベントを立ち上げて、リモートワークの推進をしているなかで、みんな共通の課題を持っていることがわかってきました。
それは「雑談」が減ってしまったので、どうすれば増やせますか?といった内容のものでした。
この記事では、このリモートワーク化における雑談を掘り下げていきたいと思います。
前提として
まず考えていきたいのは、「雑談」が減った事象が本当に課題なのかどうかです。
リモートワークでの「雑談」が減った現象を課題と呼ぶべきかどうか
これはリモートワークが普及する前の生活の話ですが、「話しかけんなオーラ」を出して雑談を回避するクラスタもいたことを覚えているでしょうか。
おそらくこのクラスタは雑談の一切を必要としていません。「雑談」が減った事象に対して課題意識は持っておらず、むしろ最適化されたと考えている場合もあります。
この時点で「雑談」が減ったことを課題だと認識するクラスタと認識していないクラスタが少なくともいることが見えてきました。
したがって雑談減少が発生したので復活させるために仕組みを考えると言うのは、最適解ではない可能性があります。
この最適解を考えるために、まずは雑談の分解をしてみたいと思います。
雑談の分解
そもそも雑談ってなんなのでしょうか。1つづつ雑談を構成する要素を上げていこうと思います。
雑談って何?
いままでリモートワークが普及する前によく行われていた雑談とはなんだったのかを考えるために、雑談が発生してから終わるまでのステップをまとめてみました。
- 話をしていて楽しいと思う人が席にいるか確認する
- その人の状態をチェックする。(集中モード or 話しかけんなオーラ or 取り込み中 ならば、断念。)
- なんか手隙っぽい or 集中してないことを確認
- 声をかける
- 会話が始まる
- キリが良いところで会話が終わる
上記のステップから「雑談」というものの仮説を立てました。
相手が同じ空間にいて、話しかけられそうな状態を検知し、同期的な手段で交流をするもの
結構しっくりきますし、同じ空間にいて・話しかけられそうな状態を目視確認する 工程を踏めないので、よほどのトンチンカンじゃない限り同期的な会話は断念します。これが雑談が減少する現象の原因になっていそうですね。
ここまで整理できたので、本論について入っていきましょう。
リモートワークでの雑談ってどうすんの?
リモートワークでの雑談を促す方法として、いくつかわかりやすい案はあると思います。
- 強制的に組織イベントとして雑談の場を設けるパターン
- 組織としては放っておくパターン
この2つは、上記前提のどちらかのクラスタしか救済できない解なのかなと考えています。ただこの辺りは割と思いつく部分なので、今回の記事ではまとめません。また別の機会に書こうと思います。
「雑談」をしたいなら、ステップを再現すればいい
上述の通り、雑談という行為は「在籍確認」「状態確認」「連絡」「同意」「同期的会話」の要素で成り立っていると仮定し、これらの再現をしていけば雑談できそうです。
連絡・同意・同期的会話については、チャットでの連絡・会議ツールでのやりとりで再現できるので割愛します。
在籍確認・状態確認の再現をする方法を考えてみたいのですが、ここで初めてつまずくと思います。
私たちが挑むべき本当の課題それは、
状態確認の再現
状態確認
ここからは色々な可能性があるとおもっています。
そして状態確認に向き合うことができれば、雑談したいクラスタも話しかけんなオーラを出すクラスタもどちらの意思表示ができるようになるので、強制的なコミュニケーションも発生しなくなってくると思います。
ここではオンラインオフィスを作って部屋割り作ってみたり、slack や teams, chatwork の ステータスだったり、自分でみんなに今暇発言したりと結構自由度が高いので、自分たちの組織にマッチする方法をとって行けたらいいのかなと思っています。
大事なのは、
自分から自分の状態を見える化する事
その状態をもって、どうするかはリモートワーク関係なく今まで通り過ごして行けばいいのかなと思います。
まとめ
- 雑談減少は本当の課題ではない
- 雑談は、状態確認・合意・同期的コミュニケーションを指す
- リモートワーク化により、状態確認のステップが失われた
- 状態確認の代替案が本当の課題
みんなでリモートワークにおける状態確認の代替案を出していこう!!
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